あさりの冷凍保存は殻付きのままでも、むき身の状態でも保存することができます。
普通にあさりは冷蔵保存で2~3日。加熱したとしても2~3日の保存期間は変わりません。
しかし、今回お話しする冷凍保存の方法なら最長2か月は冷凍保存することができて、旨味もアップしてプリップリな食感、絶対に覚えておきたい内容になってます。
「あさりを賢く保存できて」「有意義な使い方」もう1品作りたいとき、時短して作ることができるようになるのです。
- 殻付きのまま冷凍できる
- 長持ち1~2ヶ月保存可能
- 冷凍することで旨味アップ
- 使いたい分だけ冷凍可能
あさりを冷凍保存する準備
あさりを冷凍保存するときまずは砂抜きと塩抜きをしてください。

冷凍すると砂抜きができなくなってしまうので。



コチラ記事に砂抜き塩抜きの方法を記載していて時短、約20分ほどで終わる方法もご紹介しているので是非ご覧ください。


既に砂抜きなどの下処理をしているものなら軽く流水で洗えばOKです。



あさりの冷凍保存方法は2通り。
殻付きか。むき身か。(ローランド)



いずれにせよフリーザーバックが必要になるので準備しましょう。
フリーザーバックは密閉性・気密性の高いものを使用しましょう。
弱いものだと空気が入りやすく中の食品がダメになってしまうので。
一般的にWジッパーのものは密閉性・気密性が高く保存に優れています。
ジップロックならWジッパーなのでオススメです。


殻付きのままあさりを冷凍保存する方法
あさりの砂抜き塩抜きが終わったらキッチンペーパーなどで水気を拭き取ります。
フリーザーパックに重ならないように入れ、できるだけ空気を抜いて密封。
金属トレイやアルミホイルの上に置きそのまま冷凍します。



金属トレイやアルミホイルを下に敷くことで急速冷凍でき新鮮さを保つことができます。
保存期間は約2ヶ月。
殻付き冷凍あさりの解凍方法。凍ったまま料理に使う
殻付きのまま冷凍保存したあさりを料理に使うときは解凍処理せず凍ったまま料理に使いましょう。
冷凍したあさりをゆっくり解凍してしまうと貝柱の細胞が壊れてしまい殻が開かなくなります。



調理に使う時は冷凍のまま使うことが絶対条件。



凍ったままの状態で殻が開くまで一気に強火で加熱調理するのがポイントです。
- 味噌汁や汁系に使うなら沸騰したお湯に凍ったまま入れて殻が開くまで加熱。
- パスタなど炒め系に使うなら十分にフライパンを熱してから冷凍あさり、少量の水を加えフタをして一気に蒸し焼きにして殻を開けるようにする。
- レンジ調理なら耐熱皿に冷凍あさりを並べ酒をふりかけ、ふんわりラップ。200gに対して600w3分加熱。殻が開かなかったら追加で30秒ずつ加熱していく。



冷凍あさりの解凍方法とゆうより冷凍あさりの調理方法になりますかな(笑)
中には加熱したにも関わらず殻が開いていないあさりがある時があります。
そのあさりは処分してください。(死んでいるので)
むき身あさりの冷凍保存方法
むき身あさりを冷凍保存する場合は、まず加熱して貝を開かせるところから始まります。
砂抜き塩抜きは済ませておきましょう。
- フライパンで加熱
-
- あさりをフライパンに並べ酒を回しかける。
- フタをして中火で2分ほど蒸し焼きして殻が開いたら火を止める。
- ザルを重ねたボウルに入れる。
- スプーンなどを使って殻から身を取り出す。
- 粗熱を取ってから1食分ずつラップに包みフリーザーバック入れる。
- 密封したら金属トレイなどを敷いて冷凍保存。
- 残ったあさりの汁は旨味たっぷりなのでシリコンカップや冷凍用保存容器に入れて冷凍するとだし氷ができる。
- 電子レンジで加熱
-
- 量によりまずが、耐熱皿にあさりの並べ酒を回しかける。
- ふんわりラップをして600w2分加熱。
- それでも開かない場合は30秒づつ加熱して様子を見る。
- 加熱が終わったらザルを重ねたボウルに入れる。
- スプーンなどを使って殻から身を取り出す。
- 粗熱を取ってから1食分ずつラップに包みフリーザーバック入れる。
- 密封したら金属トレイなどを敷いて冷凍保存。
- 残ったあさりの汁は旨味たっぷりなのでシリコンカップや冷凍用保存容器に入れて冷凍するとだし氷ができる。



あさりを加熱した際に出るだし汁は旨味たっぷりなので、捨てずに冷凍して出し汁の氷を作ると最高です。
むき身あさりの解凍方法。
冷凍むき身あさりの場合は自然解凍でもレンジの解凍処理しても構いませし、冷凍のまま調理に使うことができます。
殻付きあさりの自然解凍がダメなのはゆっくり解凍してしまうことで、貝柱が壊れてしまい殻が開かなくなるからでむき身あさりには関係ありませんからね(苦笑)
そしてあさりは自然解凍でも痛みにくく風味が損なわれることもありません。



しかし自然解凍といっても常温で放置はダメですよ!あくまでも冷蔵庫に移して自然解凍してください。
冷凍あさりの保存期間
冷凍あさりの冷凍保存期間は1~2か月程度。
冷凍庫の開け閉めによる温度変化を受けにくい奥のほうで保存するようにしましょう。
できるだけ早めに食べきることをオススメします。
あさりは冷凍することで旨味がアップする。
普通の食材なら冷凍保存することで細胞組織が壊れ劣化したり栄養成分が少々減ったりします。
でもあさりは冷凍保存に強く、冷凍することによりあさりの旨味成分である【グルタミン酸】がアップします。



これは実験で検証されており冷凍前後であさりのグルタミン酸が1.7倍アップしたデータがあるそうです。
グルタミン酸が増える理由として、あさりを冷凍すると身の細胞組織が壊れ、旨味成分であるグルタミン酸が出やすくなるからとのこと。
- 昆布やトマト、チーズなどに多く含まれている旨味成分。
- 生体内では多くのアミノ酸がグルタミン酸をもとに合成されます。
- 昆布だしの成分。
- 様々な食品に含まれています。
さらに旨味成分は組み合わせることにより「相乗効果・対比効果・抑制効果・変調効果」など様々な効果があるので調べてみると結構面白いですよ。
あさりの冷凍保存や解凍方法。旨味アップして賢く保存!まとめ
- 冷凍保存する時は砂抜き塩抜きしてから
- むき身にしてから冷凍もできる
- 密封袋はWジッパーのもの
- 保存期間は1~2ヶ月
- 冷凍することで旨味アップ
- 使いたい分だけ使える
- 凍ったまま料理に使う
日持ちしないあさりでも冷凍保存することで、美味しさを失わず焦らずゆっくりと美味しく食べることができます。
一見冷凍保存と聞くと乾燥したり旨味がなくなって美味しくなくなりそうと思いますが、あさりは冷凍保存に強く期間内であれば美味しさ・栄養は変わりません。



しかも殻付きのままあさりを冷凍することによって乾燥を防ぎ旨味がアップする豪華特典付きですしね(歓喜)
あさりを食べきれないと分かった瞬間から冷凍保存!
殻付きのまま冷凍した時は解凍せず冷凍のまま調理してくださいね。

