
生卵を冷凍保存できるって知ってましたか?
たまたま見たレシピ本に冷凍卵を使ったレシピが記載されていてビックリしました(笑)
冷凍卵の天ぷらや冷凍卵の醤油漬け。
卵の天ぷらに至っては、店で食べる物であり自宅で食べる物ではないと思っていましたが冷凍卵を使うと簡単にできるのです。
その他にも冷凍卵を使った美味しいレシピが沢山あったので今回卵の冷凍・解凍方法の記事を作成することにしました。
ただ冷凍するだけでしょ?



確かに冷凍卵は冷凍するだけで作れるんですが、扱い方を間違えると食中毒の危険性もあるのです。
冷凍卵の作り方



冷凍卵の作り方はとてもシンプルです。
殻付きのまま密封袋(ジップロック)や密封容器に入れて一晩以上冷凍保存するだけ。
冷凍すると膨張して殻が割れてしまうので必ず密封できる袋や容器に入れて冷凍保存しましょう。
そして卵を冷凍する時袋や容器に入れる時は決して卵は洗わないでください。
卵を水洗いしてしまうと小さな気孔から雑菌が中に入ってしまいます。



汚れなどが気になる場合は軽く拭き取る程度でお願いします。
フリーザーバックは密閉性・気密性の高いものを使用しましょう。
弱いものだと空気が入りやすく中の食品がダメになってしまうので。
一般的にWジッパーのものは密閉性・気密性が高く保存に優れています。
ジップロックならWジッパーなのでオススメです。


冷凍卵の解凍方法



解凍方法も簡単ですよ。
いくつかやり方があるのでご自分に合ったやり方、使う料理で分けて解凍してくださいね。
- 朝、もしくは夜に使う予定なら冷蔵庫に移して時間をかけて解凍。
- 急ぐ場合は冷凍卵の殻を剥いてお皿に入れて自然解凍。30分~1時間。(オススメ)
- もしくは殻を剥いてから袋に入れて袋のままぬるま湯につける。



殻が剥きにくい場合は水にさらしながらやるとやりやすくなりますよ。
電子レンジでの解凍は爆発するのでNGです!
常温放置の自然解凍もNGですよ!食中毒の原因になります。
解凍すると白身部分は少し水っぽくなり黄身の部分は少し固まりモチモチに。
冷凍卵のメリットは保存期間が延びる事と黄身が固まりモチモチ食感になり味も凝縮され濃厚な味わいになります。



とっても美味しいです。様々な料理にも使えますしね。
冷凍卵が凍ったまま殻をむくとこんな風になります。


冒頭で出た冷凍卵の天ぷらはこの状態に衣を付けて揚げるだけ。
すると外はサクサクなのに中はトロットロの半熟状態の仕上がりになります。
生卵を使ってしまうと中まで火が通って半熟状態にはならないですからね。これも冷凍卵ならではです。
冷凍卵の保存期間



保存期間は2週間。
ほとんどの食品の場合、冷凍保存すると長持ちすることが多いんですが、生卵の場合は生の保存期間とさほど変わりません。
生卵の賞味期限はパックに包装されてから大体2週間となっていて、冷凍卵も同じと覚えておきましょう。
細かく目安を分けると「生で食べるなら2~3日」「加熱するなら2週間」



卵については冷凍すると生で食べれる保存期間が短くなると忘れないように。
長期保存はしないように。
卵は冷凍の膨張で殻が割れてしまいます。殻には食中毒の菌やサルモネラ菌などが付着していて、割れた箇所から侵入するので長期保存はしないように。生で食べる予定なら数日以内で食べるようにしましょう。加熱すると菌は死滅するので火を通したほうが安心できます。
解凍後の日持ちはどのぐらい?



自然解凍の時間も含めその日のうちに、できるだけ早く食べるようにしましょう。
解凍中にも菌は繁殖します。特に常温放置での自然解凍はそうゆう意味でもオススメできません。
なので冷凍卵の解凍も素早く済ませたほうがいいです。
冷凍卵のレシピで人気の「冷凍卵の醤油漬け」



冷凍卵を解凍させた後、黄身だけを醤油に3時間ほど漬ける作り方はやめておいたほうがいいです。
醬油に漬けている間も放置していると変わりないので。また醤油には殺菌効果があるから大丈夫と言われていますが冷凍卵に関しては避けたほうがいいでしょう。
冷凍卵の醤油漬けを作るなら解凍してすぐ醤油に漬け込み冷蔵庫で30分。



みりんを加えるとマイルドに仕上がりますよ。
冷凍卵は危険性が高い?



ここからは、ちょっと怖いお話しの時間です。
冷凍卵は黄身がモチモチの食感になって濃厚な味わいになることから美味しいのですが、食中毒になる可能性が多いにあると言うこと、生で食べるなら扱い方はとてもシビアになると宣言しておきます。



「冷凍卵の保存期間」でちょいちょい出てきた卵の殻に付着している「サルモネラ菌」についてです。
通常の菌であれば冷凍すると死滅したりするので冷凍保存すると長持ちするようになります。
ただ卵の殻に付着しているサルモネラ菌は-18℃に凍結しても死滅しないのです。
サルモネラ菌は5℃以下になれば増殖しないので冷凍している間も卵の殻に付着していることに。
冷凍卵は凍る過程で殻が割れてしまう。サルモネラ菌は家庭の冷凍では増殖しないが死滅もしないので中に侵入するのです。
- 自然解凍による菌の増殖。
- 醬油漬けによる長時間放置。
- この後に生のまま食べる。例・卵かけごはん。
某有名なレシピサイトに「食中毒になる危険性が高い行為」をしたのち、おにぎりの具にしてさらに放置するとゆうレシピが存在しています。



くれぐれもマネしないようにしてくださいね。
冷凍卵で食中毒?



さて、ここまで冷凍卵のサルモネラ菌。食中毒の危険性のお話しをしてきましたが、冷凍卵で食中毒になったニュースって見たことありますか?



おそらく少ないと思います。
冷凍卵で食中毒があまり起きていないのは、日本の管理がとても厳しく安全性が高いから。
そして健康な人、免疫力がある人はサルモネラ菌が体内に侵入しても抵抗力で食中毒を発症しないケースもあるんです。
ただ誤解しないでほしいのは、サルモネラ菌は確かに卵の殻に存在していて冷凍卵の取り扱い方は慎重に。決して食中毒になる可能性はゼロじゃないってことです。
それに抵抗力の弱い子供やお年寄りの方は食中毒になって重症化すると死亡する率も上がるので安易に考えないようにしましょうね。
サルモネラ菌の食中毒を避けるために



しっかりと加熱することです。
サルモネラ菌は熱に弱いのでちゃんと火を通せば食中毒になる危険性は回避されます。
ただ熱に弱いと言っても半熟状態はダメなのでここは注意ですね。
- 冷凍して日数が経過してしまった。
- 解凍してから時間が経ち過ぎた。
- とにかく忘れていた。



そんなときは、しっかりと加熱してから食べるようにしましょう。
余談
週刊少年ジャンプで連載中の漫画
「食戟のソーマ」単行本20巻で【鶏卵の天丼】のレシピが特別付録されてました。
コチラのレシピでは冷凍卵を使って卵天丼を作ります。
自宅で再現し実際に作ってみたんですがめちゃめちゃ美味しいです(歓喜)
作り方も簡単であの美味さは反則です(困惑)


上記リンク先で作り方のお話しや実際に作っている様子を公開してます。
冷凍卵のアレンジレシピとしていかがでしょうか?ホントにオススメです。
見た目はまぁあれですが・・・w
絶品ですッッッ!!

